子宮筋腫って何?症状、原因とは?腹腔鏡手術ってどうなの?

子宮筋腫とは、簡単にいうと子宮に良性の腫瘍ができることをいいます。
良性だから安心と思ってはいけません。
ほおっておくと、腫瘍が大きくなり、最悪の場合は子宮を全部摘出しなければいけなくなります。
だいたい30~40歳台に多いと言われています。
しかし、最近では高齢出産もありますから出産や妊娠に大きな影響を及ぼしてしまう可能性があります。
そこで子宮筋腫とはなにか、その症状や原因について、さらには腹腔鏡手術についてご紹介したいと思います。
子宮筋腫ってなに?症状は?
子宮筋腫とは、子宮の中にある筋肉の一部が増殖することによってできる良性の腫瘍のことをいいます。
子宮筋腫には、粘膜下筋腫、筋層内筋腫、漿膜下筋腫にわかれています。
約70%の人は筋層内筋腫になりやすいです。
下腹部痛や腰痛、腹部症状などがあらわれます。
できた場所によっては流産や不妊になりやすいです。
重症化しやすいのは粘膜下筋腫です。
発症する人は少ないですが、腫瘍が小さくても症状はかなり重いのが特徴です。
多量に出血をしますので、貧血や動悸などをおこします。
子宮筋腫の原因とは?
子宮筋腫の原因ははっきりとはしていません。
しかし、エストロゲンの増減によって発症しやすいと言われています。
また、ストレスが溜まることでもなりやすいといえます。
とくに仕事だけではなく、妊娠、出産、育児など、ライフイベントがたくさんありますので余計にストレスを感じやすくなります。
腹腔鏡手術とは?
子宮筋腫の大きさや状態によって、子宮を全摘する手術をするか、子宮を残す腹腔鏡手術をするかを決めます。
要は、子供を産める身体のままにするか、そうではないかということになります。
言葉では簡単に言えますが、女性にとっては重大なことです。
とくに若い方は子供を産みたいと思っているときに子宮がなくなってしまうとなるととてもショックをうけますから。
腹腔鏡手術の特徴は、腹部に複数の穴をあけて、そこから治療をしていく手術になります。
全摘出手術よりは侵襲が少なく、術後の痛みが少ないことが特徴となっています。
そして、入院期間も1週間程度ですので他の手術方法よりは短いです。
しかし、特殊な器具が必要になってきますので、手術費用はかなりかかります。
そして、腹腔鏡手術ができる病院は数が限られているのもデメリットの1つです。
私は看護師として働いており、同僚から腹腔鏡手術をうけた患者と話す機会があったようで、様々な思いをもっていたようです。
・痛みは少ないとはいうが、やっぱり痛い
・複数の穴があくと、見た目があまりよくない
・子宮を全部とってしまえば筋腫だけではなくて子宮がんなどの心配もなくなる。
・妊娠できる身体のままとはいえ、妊娠しても危険はついてくるし、いつ筋腫が再発するのかわからないから不安。
こういった気持ちを持ち続けていかなければいけないのもつらいですね。
妊娠に強い希望を持っているのであれば、腹腔鏡手術をおすすめします。
子宮全摘出をしてしまうと子供を産むことはできませんし、女性として否定されたような気になってしまいます。
どちらにせよ、家族のサポートが必要になってきます。
まとめ
子宮筋腫はほおっておくと様々なリスクを伴うことがわかっていただけたでしょうか?
腹腔鏡手術について主に説明しました。
家族と話し合い、今後の出産の予定や本人の気持ちに合わせてどのような手術方法がよいのかについて考えてみてください。